長時間の移動に欠かせない新幹線。快適な旅のためには、トイレの場所を事前に把握しておくと安心ですよね。特に、小さなお子様連れの方や、急にお腹の調子が悪くなった時には「トイレは何号車にあるんだろう?」と焦ってしまうこともあるかもしれません。実は、新幹線のトイレの位置には基本的なルールがあり、それを知っておくだけでいざという時に慌てずに行動できます。
この記事では、新幹線のトイレが基本的に何号車にあるのか、そして「のぞみ」や「はやぶさ」といった車両の種類ごとに、具体的なトイレの位置を詳しく解説します。さらに、女性専用トイレや誰でも使える多目的トイレ、おむつ交換台といった便利な設備の場所についてもご紹介します。この記事を読めば、次に新幹線に乗るときにはトイレの場所で迷うことなく、より快適な旅を楽しめるようになるでしょう。
新幹線のトイレの位置、基本は何号車にある?

新幹線での移動中、いざという時のためにトイレの場所は把握しておきたいものですよね。実は、多くの新幹線でトイレの設置場所には共通のルールがあります。まずはその基本的なルールから押さえていきましょう。
基本は「奇数号車」と覚えておこう
例えば、1号車のトイレは2号車寄りの端に、3号車のトイレは4号車寄りの端にというように、車両の連結部分近くのデッキに配置されているのが一般的です。 この法則を知っておけば、どの車両に乗っていても、一番近いトイレがどちらの方向にあるか見当をつけやすくなります。座席を予約する際にも、トイレに近い席が良いか、逆に離れた静かな席が良いかを選ぶ基準になりますね。
なぜ奇数号車に多いの?
新幹線のトイレが奇数号車に多く配置されているのには、設計上の理由があります。車両編成全体で設備をバランス良く配置し、どの座席からでも乗客が比較的短い移動距離でトイレにアクセスできるようにするためです。
2両に1つの割合でトイレを設置することで、利便性を確保しています。また、モーターやパンタグラフといった走行に必要な機器が搭載されている車両(偶数号車に多い)との兼ね合いで、水回り設備であるトイレは奇数号車に集約される傾向にあります。これにより、メンテナンスの効率化も図られています。
例外もあるので注意が必要
「基本は奇数号車」と覚えておくと便利ですが、もちろん例外も存在します。特に、JR東日本が運行する新幹線の一部では、この法則が当てはまらない場合があります。
例えば、北陸新幹線のE7系・W7系「かがやき」「はくたか」では、奇数号車以外にもトイレが設置されています。 また、グランクラスのような特別な車両には、その車両の利用者のために専用トイレが偶数号車に設けられていることもあります。
そのため、「だいたいは奇数号車にある」という基本を念頭に置きつつ、利用する新幹線の種類によっては異なる場合があることも知っておくと、より安心です。
【種類別】東海道・山陽新幹線のトイレの位置

日本の大動脈を結ぶ東海道・山陽新幹線。出張や旅行で利用する機会が多いこの路線では、主に「N700S・N700A」という車両が活躍しています。ここでは、東海道・山陽新幹線で運行されている代表的な車両のトイレ位置について詳しく見ていきましょう。
N700S・N700A(のぞみ・ひかり・こだま)
東海道・山陽新幹線で最も多く走行しているのが、N700SおよびN700Aです。「のぞみ」「ひかり」「こだま」として活躍しており、基本的に16両編成で運行されています。
これらの車両のトイレは、基本ルール通り、すべての奇数号車(1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15号車)に設置されています。 各奇数号車の東京寄りのデッキに、洋式トイレが2つ(一部は女性専用)と男性用小便器が1つ、そして洗面所が備わっているのが標準的なレイアウトです。
東海道・山陽新幹線(16両編成)のトイレ配置
| 号車 | トイレの種類 | 備考 |
|---|---|---|
| 1号車 | 男女共用、女性専用、男性用 | 自由席 |
| 3号車 | 男女共用、女性専用、男性用 | 指定席(「のぞみ」の場合) |
| 5号車 | 男女共用、女性専用、男性用 | 指定席 |
| 7号車 | 男女共用、女性専用、男性用 | 指定席、喫煙ルームあり(N700Aの一部) |
| 9号車 | 男女共用、女性専用、男性用 | グリーン車 |
| 11号車 | 男女共用、男性用、多目的トイレ | 指定席、車いす対応設備あり |
| 13号車 | 男女共用、女性専用、男性用 | 指定席 |
| 15号車 | 男女共用、女性専用、男性用 | 指定席 |
特に注目したいのが11号車です。ここには通常のトイレに加えて、車いすの方や小さなお子様連れの方が利用しやすい多目的トイレ(多機能トイレ)が設置されています。 また、気分が悪くなった時などに利用できる多目的室もこの11号車にあります。
500系・700系レールスター(こだま・ひかり)
山陽新幹線区間(新大阪~博多)では、「こだま」や一部の「ひかり」として8両編成の車両も活躍しています。代表的なのは、独特のフォルムで人気の500系や、元「ひかりレールスター」の700系車両です。
これらの8両編成の車両でも、トイレの配置は奇数号車という基本ルールは同じです。具体的には、1、3、5、7号車にトイレが設置されています。 16両編成に比べると車両数が少ない分、トイレの総数も少なくなります。
8両編成の場合、車いす対応の多目的トイレは7号車に設置されているのが一般的です。 山陽新幹線で8両編成の「こだま」などを利用する際は、この点を覚えておくと良いでしょう。
【種類別】東北・北海道・上越・北陸・山形・秋田新幹線のトイレの位置

JR東日本が管轄するエリアの新幹線は、行き先や列車名によって様々な種類の車両が使われており、編成もそれぞれ異なります。そのため、トイレの位置も東海道新幹線のように単純なルールだけでは分かりにくい場合があります。ここでは、主要な車両形式ごとにトイレの位置を解説します。
E5系・H5系(はやぶさ・やまびこ など)
主に東北・北海道新幹線で「はやぶさ」「やまびこ」「なすの」として活躍するのがE5系(JR東日本)とH5系(JR北海道)です。 これらの車両は基本的に10両編成です。
トイレは1、3、5、7、9号車の奇数号車に設置されています。
- 男女共用トイレ: 1、3、5、7、9号車
- 女性専用トイレ: 1、3、7号車
- 男性用小便器: 1、3、5、7号車
- 車いす対応トイレ: 5号車と9号車(グリーン車)に設置されています。
特に、5号車には多目的室もあり、バリアフリー設備が充実しています。 赤ちゃん連れの方に便利なベビーベッド(おむつ交換台)も、車いす対応トイレ以外のトイレに設置されています。
E7系・W7系(かがやき・はくたか など)
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」や、上越新幹線「とき」で活躍するのがE7系(JR東日本)とW7系(JR西日本)です。これらの車両は12両編成で、トイレの配置が少し特殊です。
基本的な奇数号車(1, 3, 5, 7, 9, 11号車)に加えて、偶数号車である12号車(グランクラス)にもトイレがあります。
- トイレ設置号車: 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12号車(ほぼ全車両)にあります。
- 車いす対応トイレ: 7号車と11号車(グリーン車)に設置されています。
- ベビーベッド(おむつ交換台): 洋式トイレ内に設置されています。
北陸・上越新幹線は、東海道新幹線の「奇数号車ルール」が完全には当てはまらない代表例なので、利用する際は注意しましょう。
E6系(こまち)・E8系(つばさ)
秋田新幹線「こまち」で使われるE6系や、山形新幹線「つばさ」で使われる新型のE8系は、7両編成で運行されるのが特徴です(ミニ新幹線)。これらの車両は、東北新幹線区間ではE5系などと連結して走ります。
- E6系(こまち): 11号車から17号車で構成されます。トイレは12、13、14、16号車に設置されています。 車いす対応トイレは12号車にあります。
- E8系(つばさ): E6系と同様に7両編成で、トイレは11, 12, 13, 14, 16号車にあります。車いす対応トイレは11号車に設置されています。
これらのミニ新幹線は編成が特殊なため、乗車前に号車とトイレの位置を確認しておくと、よりスムーズに利用できます。
トイレだけじゃない!知っておきたい便利な設備

新幹線のトイレ周りには、ただ用を足すだけでなく、さまざまなニーズに応えるための便利な設備が充実しています。特に女性や赤ちゃん連れの方、お身体の不自由な方にとって、これらの設備の場所を知っておくことは快適な旅に繋がります。
女性も安心!女性専用トイレとパウダールーム
さらに、一部の車両にはパウダールーム(化粧室)として、通常の洗面台よりもスペースが広く、三面鏡などが備えられた空間があります。 ここでは、落ち着いてメイク直しをしたり、身だしなみを整えたりすることができます。長時間の移動後、目的地に到着する前にリフレッシュしたい時に非常に便利です。パウダールームの設置場所は車両によって異なりますが、グリーン車の近くなどに設けられていることが多いです。
赤ちゃん連れに必須!おむつ交換台のあるトイレ
赤ちゃんや小さなお子様連れの旅行で最も気になるのが、おむつ交換の場所ではないでしょうか。安心してください、現在の新幹線の洋式トイレの多くには、折りたたみ式のベビーベッド(おむつ交換台)が設置されています。
東海道新幹線では、奇数号車の東京寄りにある洋式トイレのうち、ドアに赤ちゃんマークが貼ってあるトイレにおむつ交換台があります。 また、東北新幹線などでも多くのトイレにベビーベッドが備え付けられています。 おむつ交換ができるトイレの場所を事前に確認しておけば、急な時でも慌てずに対応できます。座席でのおむつ替えはマナー違反とされていますので、必ずこれらの設備を利用しましょう。
車椅子でも快適!多目的トイレの場所と設備
車椅子をご利用の方やお身体の不自由な方、あるいはベビーカー連れの方でも安心して利用できるよう、新幹線には多目的トイレ(多機能トイレ)が必ず設置されています。
このトイレは、通常の個室よりもスペースが格段に広く、手すりやオストメイト対応設備、自動で開閉するドアなどが備わっています。
多目的トイレの設置場所は新幹線の種類によって異なります。
- 東海道・山陽新幹線(16両編成): 11号車
- 山陽新幹線(8両編成): 7号車
- 東北・北海道新幹線(E5系/H5系): 5号車
- 北陸新幹線(E7系/W7系): 7号車
これらのトイレは、おむつ交換台も完備していることが多く、授乳スペースとして利用できる場合もあります。 ただし、お身体の不自由な方の利用が優先されるため、利用する際は周りへの配慮を忘れないようにしましょう。
まとめ:新幹線のトイレの位置を把握して快適な旅を

今回は、新幹線のトイレの位置について、基本的なルールから車両ごとの具体的な号車、そして便利な関連設備まで詳しく解説しました。
- 基本は奇数号車: 多くの新幹線では、トイレは1、3、5号車といった奇数号車に設置されています。
- 車両によって例外あり: 東海道・山陽新幹線は奇数号車のルールが当てはまりますが、東北・北陸新幹線などでは編成が異なり、偶数号車にもトイレがある場合があります。
- 多目的トイレの場所: 車いす対応の多目的トイレは、東海道新幹線(16両)なら11号車、東北新幹線(E5系)なら5号車など、主要な車両に必ず設置されています。
- 便利な設備も充実: 女性専用トイレや、おむつ交換台付きのトイレ、パウダールームなど、多様なニーズに応える設備が整っています。
事前に乗車する新幹線の種類がわかっていれば、この記事を参考にしてトイレの位置を把握しておくことで、長時間の移動も安心して過ごすことができます。特に、小さなお子様連れの方や、トイレの利用に不安がある方は、予約の際にトイレに近い座席を選ぶなどの工夫も可能です。 次の旅行や出張の際には、ぜひこの情報を役立てて、より快適な新幹線の旅をお楽しみください。



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