ノンフライヤーは、熱風を使って油を使わずに揚げ物ができる便利な調理家電です。特に冷凍食品との相性が良く、唐揚げやフライドポテトなどを冷凍のまま調理でき、忙しい毎日の食卓を豊かにしてくれます。
しかし、「いざ使ってみると、なんだかベチャッとしてしまう」「最適な調理時間がわからなくて失敗しがち」といった悩みを持つ方も少なくありません。この記事では、ノンフライヤーで冷凍食品を美味しく仕上げるための基本的なコツから、具体的な調理時間、失敗しないためのポイントまで、わかりやすく解説していきます。正しい使い方とちょっとしたコツさえ掴めば、誰でも簡単にお店の味を再現できます。
ノンフライヤーで冷凍食品を調理する基本のコツと時間設定

ノンフライヤーで冷凍食品を美味しく仕上げるためには、いくつかの基本的なポイントがあります。特に、予熱、バスケットへの入れ方、そして適切な温度と時間の設定が重要です。これらの基本を押さえるだけで、仕上がりが格段に変わります。熱風を効率よく循環させ、食材の水分を飛ばしながら均一に加熱することが、外はカリッと、中はジューシーな理想の食感を生み出すための第一歩です。
まずは基本!ノンフライヤーの予熱は必要?
ノンフライヤーを美味しく使いこなす上で、予熱は非常に重要なステップです。 予熱をすることで、調理開始時から庫内が高温に保たれ、食材の表面の水分を素早く飛ばすことができます。 これにより、冷凍食品がべちゃっとするのを防ぎ、カリッとした食感に仕上がります。
具体的な予熱の方法は、まずノンフライヤーの電源を入れ、調理したい温度(一般的には180℃〜200℃)に設定し、タイマーを3〜5分にセットして加熱を開始するだけです。 予熱が完了したら、食材をバスケットに入れて本格的な調理を始めます。
ただし、フィリップス社のノンフライヤーのように、一部の機種では予熱が不要なものもあります。 お使いの機種の取扱説明書を確認し、予熱が必要かどうかをチェックすることをおすすめします。予熱をマスターすれば、調理時間が短縮されるだけでなく、料理のクオリティも向上しますよ。
冷凍食品をカリッと仕上げるバスケットの使い方のコツ
ノンフライヤーの心臓部とも言えるのが、食材を入れる「バスケット」です。このバスケットの使い方が、仕上がりの良し悪しを大きく左右します。最大のコツは、食材を詰め込みすぎず、重ならないように均一に並べることです。
ノンフライヤーは、高温の熱風を循環させて食材を加熱する仕組みです。 そのため、食材同士がくっついていたり、大量に重ねて入れたりすると、熱風が全体に行き渡らず、加熱ムラができてしまいます。 結果として、一部分は焦げているのに、他の部分はまだ冷たいといった失敗につながりかねません。
特にフライドポテトや唐揚げなどは、バスケットの底が見える程度に、ゆとりを持って並べるのが理想です。 一度にたくさんの量を調理したい場合は、面倒でも2回に分けることで、結果的に美味しく仕上げることができます。このひと手間が、外はサクサク、中はジューシーな理想の食感を実現するための大切なポイントです。
基本的な温度と時間の設定方法
ノンフライヤーで冷凍食品を調理する際の温度と時間は、食品の種類や大きさ、機種によって異なりますが、基本的な目安を知っておくと便利です。多くの場合、180℃~200℃の高温で、10分~20分程度の加熱が一般的です。
また、冷凍食品は凍ったまま調理するのが基本です。 解凍してしまうと、食材から水分が出てしまい、べちゃっとした仕上がりになりがちです。 ただし、とんかつのように厚みのある食材は、中まで火が通りにくい場合があるため、半解凍してから調理すると良いこともあります。 最初のうちは、調理の途中で一度バスケットを引き出して焼き色を確認し、必要に応じて加熱時間を追加するようにしましょう。
【種類別】冷凍食品をカリッと仕上げる調理時間と温度の目安

ノンフライヤーで調理できる冷凍食品はたくさんありますが、種類によって最適な温度と時間は異なります。ここでは、人気の冷凍食品である「フライドポテト」「唐揚げ・ナゲット」「コロッケなどの揚げ物」、そしてその他のおすすめ食品について、美味しく仕上げるための具体的な調理時間と温度の目安をご紹介します。
定番のフライドポテトをサクサクにするには
ノンフライヤー調理の代表格とも言えるのが冷凍フライドポテトです。油で揚げるよりもヘルシーで、手軽にカリカリ、ホクホクの食感が楽しめます。
調理の最大のコツは、調理時間の中間(7〜10分後)で一度バスケットを取り出し、全体をよく振ってポテトを混ぜることです。 これにより、熱が均一に行き渡り、焼きムラを防ぐことができます。 さらにカリッとさせたい場合は、調理を始める前にオイルスプレーを軽く吹きかけると、より揚げたてに近い食感になります。
油で揚げる場合に比べて調理時間は少し長めになりますが、火のそばにいる必要がなく、後片付けも簡単なのがノンフライヤーの魅力です。 慣れないうちは焼き色が薄いと感じるかもしれませんが、焼きすぎると硬くなってしまうので、こまめに様子を見ながらベストな焼き加減を見つけてみてください。
ジューシーな唐揚げ・チキンナゲットの温め方
冷凍の唐揚げやチキンナゲットも、ノンフライヤーを使えばまるで揚げたてのように美味しく温め直すことができます。電子レンジで温めると衣がしっとりしてしまいがちですが、ノンフライヤーなら外はカリッと、中はジューシーな仕上がりになります。
調理の目安は、180℃~190℃で10分~15分程度です。 まずは機種にもよりますが予熱をしっかり行い、バスケットに唐揚げやナゲットが重ならないように並べます。 詰め込みすぎると熱が均一に回らないため、一度に調理する量はバスケットの半分から7割程度に留めるのが美味しく仕上げるコツです。
そして、フライドポテトと同様に、調理時間の半分が経過したあたりで一度バスケットを揺するか、菜箸などで裏返してあげるのが重要です。 このひと手間で、全体にムラなく焼き色がつき、カリッとした食感がアップします。調理後すぐに取り出さず、庫内で2〜3分蒸らすと、さらに衣がサクサクになります。
べちゃっとしない!揚げ物(コロッケ・メンチカツ・とんかつ)のコツ
コロッケやメンチカツ、とんかつといった衣付きの冷凍揚げ物は、ノンフライヤーで調理すると破裂してしまったり、衣が白っぽくパサパサになったりする失敗が起こりがちです。しかし、いくつかのコツを押さえるだけで、お店のような美味しい揚げ物に仕上げることができます。
最も重要なコツは、調理前にオイルスプレーなどで表面に薄く油を塗っておくことです。 これにより、衣が熱風で乾燥しすぎるのを防ぎ、きれいなきつね色に仕上がります。調理の途中で一度裏返し、裏面にも軽くオイルスプレーをするとさらに効果的です。 コロッケなどは中身が冷たいままという失敗を避けるため、竹串などを刺して火の通りを確認すると安心です。
衣が剥がれやすいので、バスケットに入れる際や裏返す際は、そっと丁寧に扱うことも大切です。これらのポイントを意識すれば、油で揚げたときのような、外はサクサク、中はふっくらとした揚げ物をヘルシーに楽しめます。
意外と美味しい!その他のおすすめ冷凍食品(春巻き・たこ焼きなど)
フライドポテトや唐揚げ以外にも、ノンフライヤーで美味しく調理できる冷凍食品はたくさんあります。意外な組み合わせかもしれませんが、春巻きやたこ焼きなども、ノンフライヤー調理に向いています。
冷凍春巻きは、解凍せずにそのまま調理可能です。 200℃で15〜20分ほど加熱し、途中で一度裏返します。 表面にオイルスプレーをしておくと、皮がパリパリに仕上がり、本格的な食感を楽しめます。
冷凍たこ焼きもおすすめです。電子レンジで温めるとフニャっとした食感になりがちですが、ノンフライヤーを使えば外側がカリッとして、まるで焼きたてのような食感が再現できます。 目安は200℃で10〜12分ほどです。
その他、冷凍餃子やエビフライ、白身魚のフライなどもノンフライヤーで美味しく調理できます。 いろいろな冷凍食品で試してみて、お気に入りの組み合わせを見つけるのも楽しいでしょう。
ノンフライヤー調理で失敗しないための重要ポイント

ノンフライヤーを使いこなすためには、基本的な操作に加えて、いくつかの重要なポイントがあります。これらは、料理の仕上がりを格段に向上させ、よくある失敗を防ぐための秘訣です。食材の量、油の使い方、そして調理中のひと手間という3つのポイントを意識するだけで、誰でも簡単に美味しいノンフライヤー料理を作ることができます。
食材を入れすぎないのが美味しく仕上げる秘訣
ノンフライヤーで調理する際に最もよくある失敗の一つが、一度にたくさんの量を調理しようとして食材をバスケットに詰め込みすぎてしまうことです。 これをしてしまうと、熱風が庫内をうまく循環できなくなり、多くの問題を引き起こします。
具体的には、食材同士が重なった部分に熱が届かず、焼きムラができてしまいます。 その結果、火が通っている部分と生焼けの部分ができてしまったり、全体的にべちゃっとした仕上がりになったりします。 カリッとした食感に仕上げるためには、食材の周りを熱風がスムーズに流れるためのスペースが必要です。
オイルスプレーでワンランク上の仕上がりに
「ノンフライヤー」という名前から、全く油を使わない方が良いと思われがちですが、実は少量の油を使うことで、仕上がりは格段に良くなります。 特に、衣付きのフライや、鶏むね肉、野菜など、食材自体に油分が少ないものを調理する際には、オイルスプレーの活用が非常におすすめです。
調理前に食材の表面にオイルスプレーを薄く吹きかけるだけで、以下のようなメリットがあります。
- 食感が向上する: 表面がカリッと、サクッと揚がり、本格的な揚げ物に近い食感になります。
- 焼き色が良くなる: 衣が白っぽくならず、こんがりと美味しそうなきつね色に仕上がります。
- パサつきを防ぐ: 食材の水分が逃げすぎるのを防ぎ、中はジューシーさを保つことができます。
油をドバドバかける必要はなく、あくまで表面を薄くコーティングする程度で十分です。 オイルスプレーは100円ショップなどでも手に入りますので、ノンフライヤーを最大限に活用するためにも、ぜひ一つ用意しておくことをおすすめします。
途中で混ぜたり裏返したりするひと手間
ノンフライヤーは熱風で加熱するため、どうしても上からの熱が強くなりがちです。そのため、調理中に食材をそのまま放置しておくと、上側だけが焦げてしまい、下側はまだ火が通りきっていない、という焼きムラが起こりやすくなります。
この問題を解決するのが、調理時間の半分が経過したタイミングで、一度バスケットを取り出して食材を混ぜたり、裏返したりするという、ひと手間です。
- フライドポテトや唐揚げの場合: バスケットを数回、軽く振って全体を混ぜ合わせるだけでOKです。
- とんかつやコロッケ、魚の切り身など: 菜箸やトングを使って、一つ一つ丁寧に裏返してあげましょう。
この簡単な作業を行うだけで、食材全体に均一に熱が伝わり、焼きムラのない、完璧な仕上がりになります。 タイマーが鳴るまで完全に放置するのではなく、途中で一度様子を見ることを習慣にすることが、ノンフライヤー調理を成功させるための重要なポイントです。
ノンフライヤーをもっと便利に!活用テクニック

ノンフライヤーは冷凍食品の調理だけでなく、さまざまな場面で活躍する万能調理器具です。クッキングシートなどを上手に使えば、調理の幅が広がり、後片付けも楽になります。また、お惣菜の温め直しにも実力を発揮し、揚げたてのような美味しさを復活させることができます。ここでは、ノンフライヤーをさらに便利に使いこなすための活用テクニックをご紹介します。
クッキングシートやアルミホイルの上手な使い方
ノンフライヤー調理において、クッキングシートやアルミホイルは非常に便利なアイテムです。 上手に活用することで、調理の後片付けが格段に楽になり、料理の幅も広がります。
ただし、使い方にはいくつか注意点があります。最も重要なのは、シートが熱風で舞い上がってヒーター部分に触れないようにすることです。 軽すぎるシートだけを入れて予熱すると、燃える危険性があります。 必ず食材を乗せてシートを固定してから調理を開始してください。また、バスケットの空気穴を完全に塞いでしまうと熱風の循環が悪くなるため、少し小さめにカットするか、穴が開いているノンフライヤー専用のシートを使うのがおすすめです。 アルミホイルも同様に使えますが、こちらも熱風の通り道を塞がないように注意しましょう。
気になるノンフライヤーのお手入れ方法
ノンフライヤーを長く清潔に使い続けるためには、使用後のお手入れが大切です。幸いなことに、多くのノンフライヤーはお手入れがしやすいように設計されています。
調理が終わって本体の熱が冷めたら、バスケットや網(クリスパープレート)を取り外します。これらのパーツは、ほとんどの機種で丸洗いが可能です。 軽い汚れであれば、食器用洗剤と柔らかいスポンジで簡単に洗い流せます。
本体の外側や内側(バスケットを入れる部分)は、固く絞った濡れ布巾などで拭き掃除をします。ヒーター部分に食材のカスなどが付着している場合は、やけどに注意しながら、冷めてからブラシなどで優しく取り除きましょう。定期的にお手入れをすることで、いつでも美味しい料理を作ることができます。
調理済み食品の温め直しにも大活躍
ノンフライヤーの優れた機能の一つが、スーパーなどで買ってきたお惣菜や、冷めてしまった揚げ物の温め直しです。電子レンジで温めると衣が水分を吸ってべちゃっとしてしまいますが、ノンフライヤーを使えば、余分な油を落としながら、まるで揚げたてのようなサクサクの食感を復活させることができます。
やり方はとても簡単です。温めたい天ぷらや唐揚げ、コロッケなどをバスケットに重ならないように並べ、160℃〜180℃程度の温度で3〜5分加熱するだけです。 高温で長時間加熱すると焦げてしまうので、低めの温度で短時間加熱するのがコツです。
この温め直し機能を活用すれば、忙しい日でも手軽に美味しい揚げ物を食卓に並べることができます。また、作り置きした料理の温め直しにも最適で、一度使うとその便利さに驚くはずです。冷凍食品の調理だけでなく、日常的な「温め」にもノンフライヤーをぜひ活用してみてください。
まとめ:ノンフライヤーで冷凍食品を上手に調理するコツと時間をおさらい

ノンフライヤーを使えば、冷凍食品を手軽に、そしてヘルシーに美味しく調理することができます。成功のポイントは、「予熱をしっかりする」「食材を詰め込みすぎない」「調理の途中で裏返す」という3つの基本的なコツを押さえることです。 これらに加え、オイルスプレーを少量使うことで、さらに本格的な食感と見た目に仕上げることができます。
調理時間や温度は冷凍食品の種類によって異なりますが、まずは180℃〜200℃で10分〜15分を目安に、商品のパッケージも参考にしながら調整していくのがおすすめです。 本記事で紹介したフライドポテトや唐揚げ、コロッケなどの具体的な時間とコツを参考に、ぜひ色々な冷凍食品の調理にチャレンジしてみてください。正しい使い方をマスターすれば、ノンフライヤーはあなたの食生活をより豊かで便利なものにしてくれるはずです。



コメント