独特の香りとシャキシャキした食感が魅力のまいたけ。炒め物や天ぷら、炊き込みご飯など、様々な料理で活躍してくれる人気のきのこです。そんなまいたけですが、「茹で時間はどのくらいがベストなの?」「そもそも茹でる必要はあるの?」と疑問に思ったことはありませんか。
実は、まいたけの茹で時間はたったの1〜2分で十分なんです。 しかし、茹で方によってはせっかくの風味や栄養が損なわれてしまうことも。この記事では、まいたけの基本的な茹で時間に加え、和え物や冷凍保存など目的別の茹で方のコツ、さらには栄養を逃さずおいしくいただくためのポイントをやさしく解説します。この記事を読めば、あなたもまいたけ料理のレパートリーがぐっと広がること間違いなしです。
まいたけの基本的な茹で時間と下ごしらえ

まずはじめに、まいたけを茹でる際の基本的な時間と、おいしさを損なわないための下ごしらえの方法について見ていきましょう。ちょっとしたポイントを押さえるだけで、まいたけ本来の食感と風味を最大限に引き出すことができます。
茹で時間の目安は「1〜2分」がベスト
この短時間で茹で上げることで、まいたけ特有のシャキシャキとした食感を保ちつつ、風味を損なうことなく火を通すことができます。
茹で時間が長すぎると、食感がぐにゃっと柔らかくなりすぎてしまうだけでなく、まいたけに含まれるうま味成分や栄養素がお湯に流れ出てしまいます。 特に、ビタミンB群やカリウムといった水溶性の栄養素は、茹でる時間が長いほど失われやすいので注意が必要です。
もちろん、まいたけの大きさや量によって多少の調整は必要です。 太めのまいたけや、一度にたくさんの量を茹でる場合は、2分を目安に様子を見ながら加熱時間を調整してください。 生煮えの状態だと食中毒のリスクもあるため、時間はしっかり守りつつ、加熱しすぎないように気をつけましょう。
お湯から茹でるのが基本!スープや煮物は水から
まいたけを下茹でする場合は、必ずお湯が沸騰してからまいたけを入れましょう。
まいたけは火の通りが早い食材なので、水から茹でてしまうと加熱時間が長くなり、食感や風味が損なわれる原因になります。 沸騰したお湯で短時間でさっと茹で上げるのが、おいしさを保つポイントです。
ただし、例外もあります。それは、味噌汁やスープ、煮物など、茹で汁ごといただく料理の場合です。 これらの料理では、水からまいたけを入れてじっくり加熱することで、まいたけのうま味成分が汁にしっかりと溶け出し、料理全体が風味豊かになります。
まいたけに含まれるうま味成分は、60~70℃くらいの温度で最も活発に働き、うま味が増すと言われています。 そのため、汁物では水からゆっくり温度を上げていくことで、まいたけのポテンシャルを最大限に引き出すことができるのです。
| 調理法 | 茹で方 | 理由 |
|---|---|---|
| 和え物、おひたし(下茹で) | 沸騰したお湯から茹でる | 食感と風味を損なわず、栄養の流出を最小限に抑えるため。 |
| 味噌汁、スープ、煮物 | 水から茹でる | うま味成分をじっくりと汁に溶け出させ、料理全体の味を深くするため。 |
茹でる前の下ごしらえは「洗わない」「手でほぐす」
おいしくまいたけを茹でるためには、茹でる前の下ごしらえも大切です。ポイントは「洗わないこと」と「手でほぐすこと」の2点です。
まず、スーパーなどで販売されている市販のまいたけは、基本的に洗う必要はありません。 これは、市販のきのこの多くが屋内の衛生的な環境で栽培されており、土などの汚れが付着している心配がほとんどないためです。 まいたけを水で洗ってしまうと、せっかくの風味が落ちて水っぽい食感になるだけでなく、ビタミンB群などの水溶性の栄養素が流れ出てしまいます。 もし、どうしても汚れが気になる場合は、濡らしたキッチンペーパーなどで優しく拭き取る程度にしましょう。
次に、まいたけは包丁を使わず、手で食べやすい大きさにほぐすのがおすすめです。 石づき(根元の硬い部分)があれば取り除きますが、市販のものはすでにカットされていることが多いです。 まいたけは柔らかいので手で簡単に裂くことができます。 包丁で切るよりも断面が不規則になることで、味が染み込みやすくなるというメリットもあります。
【目的別】まいたけの茹で方と時間の使い分け

まいたけの基本的な茹で時間は1〜2分ですが、料理の目的によって少し工夫を加えることで、よりおいしく、便利に活用することができます。ここでは、目的別の茹で方と時間のポイントを見ていきましょう。
アク抜きや下ごしらえで茹でる場合
まいたけには特有の風味がありますが、これを「アク」と感じる方もいるかもしれません。また、他の食材と炒め合わせる前などにさっと火を通しておきたい場合の下ごしらえとしても、茹でる方法は有効です。
この場合も、基本的な茹で方と同じく、沸騰したお湯で1分程度さっと茹でれば十分です。茹ですぎは食感を損なうので禁物です。茹で上がったらザルにあげて、しっかりと水気を切ることが大切です。 おひたしや和え物にする場合は、ここで冷水に取ると色鮮やかに仕上がりますが、栄養素の流出を少しでも防ぎたい場合は、ザルにあげたまま冷ます「おか上げ」がおすすめです。
下茹でしたまいたけは、味が染み込みやすくなるため、煮物や炒め物、和え物など、さまざまな料理に展開しやすくなります。
冷凍保存のために茹でる場合
まいたけは冷凍保存することで、うま味成分が増すと言われており、長期保存も可能になる便利な方法です。 冷凍する際に茹でてから保存する方法もあります。
茹でてから冷凍するメリットは、解凍後に料理の色合いを損ないにくい点です。 まいたけを加熱すると黒い汁が出ることがありますが、あらかじめ茹でて色を出しておくことで、他の食材に色が移るのを防げます。
茹で上がったまいたけはザルにあげ、キッチンペーパーなどで押さえるようにして、徹底的に水気を拭き取ります。 水分が残っていると、冷凍した際に霜が付いてしまい、解凍後の食感が悪くなる原因になります。 完全に冷めたら、ジッパー付きの保存袋に平らになるように入れて、空気を抜いてから冷凍庫で保存します。 この方法で約1ヶ月間の保存が可能です。
和え物やおひたしに使う場合
まいたけの食感と風味をダイレクトに楽しむ和え物やおひたしは、茹で方がおいしさを左右します。ここでも茹ですぎは禁物です。
沸騰したお湯にまいたけを入れ、1分〜1分半ほど茹でます。 茹でている間に、ボウルに冷水(または氷水)を用意しておきましょう。茹で上がったまいたけをザルにあげ、すぐに冷水に浸けます。こうすることで、余熱で火が通り過ぎるのを防ぎ、シャキッとした食感を保つことができます。
ただし、前述の通り、冷水に長くさらしすぎると水溶性の栄養素が流れ出てしまうため、粗熱が取れたらすぐに引き上げ、手で優しく水気を絞るのがポイントです。あとは、お好みの調味料(ポン酢、ごま和え、マヨネーズなど)で和えれば、手軽にもう一品が完成します。
スープや煮物に使う場合
味噌汁やスープ、煮物など、汁ごと味わう料理にまいたけを使う場合は、下茹では不要です。
これらの料理では、鍋に水とほぐしたまいたけを一緒に入れてから火にかけるのがおすすめです。 水からじっくりと加熱することで、まいたけの持つ豊かなうま味成分が汁に溶け出し、料理全体のコクと風味を格段にアップさせます。
加熱時間は、他の具材とのバランスを見ながら調整します。一般的には、沸騰してから5分程度煮れば、まいたけのうま味もしっかりと引き出され、美味しくいただけます。まいたけから出る出汁が、他の食材のおいしさも引き立ててくれます。
まいたけを茹でる際の注意点とQ&A

まいたけを茹でる際には、栄養素や色、調理前の扱いなど、いくつか気になる点があるかもしれません。ここでは、よくある疑問にお答えする形で、注意点とポイントを解説します。
栄養を逃さない茹で方のコツ
まいたけには、ビタミンB群、ビタミンD、カリウム、食物繊維など、体に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。 しかし、ビタミンB群やカリウムは水に溶けやすい「水溶性」の栄養素であるため、茹でることでお湯に流れ出てしまいます。
栄養を無駄なく摂取するためには、茹で汁ごと食べられるスープや味噌汁にするのが最も効果的です。 汁に溶け出した栄養素もまるごと体に取り入れることができます。
下茹でが必要な場合は、
- 茹で時間を1分以内とできるだけ短くする
- お湯を沸騰させてから入れる
- 茹で上がった後、水にさらしすぎない
といった点を意識するだけで、栄養素の流出を最小限に抑えることができます。 また、ビタミンDは油と一緒に摂ることで吸収率がアップするため、炒め物やオイルを使った和え物にするのもおすすめです。
茹でると黒い汁が出るのはなぜ?
まいたけを茹でたり煮たりすると、汁が黒っぽくなることがあります。 これを「アク」や「傷んでいるのでは?」と心配される方もいますが、心配は無用です。
この黒い色の正体は、まいたけに含まれるポリフェノールなどの水溶性の成分です。 ポリフェノールは抗酸化作用を持つことで知られており、むしろ体に良い成分です。 この黒い汁には、まいたけのうま味や栄養もたっぷり溶け出しているため、捨ててしまうのは非常にもったいないのです。
どうしても料理の見た目が気になる場合は、以下のような対策があります。
- あらかじめさっと下茹でしてから使う。
- 料理の色が気にならない煮物や炊き込みご飯などに使う。
- 色が白い「白まいたけ」を使う。
最近では品種改良が進み、昔ほど煮汁が黒くならないまいたけも増えているようです。
まいたけは洗う必要ある?
繰り返しになりますが、市販されているまいたけは、衛生管理された環境で栽培されているため、基本的に洗う必要はありません。
水洗いすると、まいたけが水分を吸ってしまい、風味や食感が損なわれる大きな原因となります。 また、水溶性のビタミンやうま味成分も流失してしまいます。
パックの中に水滴がついていたり、きのこ自体が湿っていたりする場合は傷みやすいサインなので、購入時にチェックすると良いでしょう。 根元のおがくずなどが気になる場合は、その部分だけ手で取り除くか、キッチンペーパーで軽く拭き取るようにしましょう。
そもそも茹でずに食べられる?
まいたけは生食できません。必ず加熱調理が必要です。
茹でる以外にも、様々な加熱方法でおいしく食べることができます。
- 炒める: 強火でさっと炒めると、香ばしさと食感の良さが引き立ちます。 加熱時間は2〜3分が目安です。
- 焼く: グリルやフライパンで焼き目をつけるように焼くと、水分が飛んでうま味が凝縮されます。バター醤油との相性は抜群です。
- 揚げる: 天ぷらにすると、外はサクサク、中はジューシーな食感が楽しめます。
- 電子レンジ: 耐熱皿にまいたけを入れ、ラップをして加熱することも可能です。100gあたり600Wで2分程度が目安です。 手軽に火を通せるので、和え物などにも便利です。
どの調理法でも、加熱しすぎないことがおいしさのポイントです。それぞれの料理に合わせて、最適な加熱方法を選んでみてください。
茹でまいたけ活用!おすすめ簡単レシピ

さっと茹でただけで、様々な料理にアレンジできるのが「茹でまいたけ」の魅力です。ここでは、茹でまいたけを使った手軽でおいしいレシピを3つご紹介します。作り置きにも便利なので、ぜひ試してみてください。
あと一品に!まいたけの和え物
シャキシャキの食感が楽しい、箸休めにぴったりの一品です。味付けを変えれば無限にバリエーションが広がります。
材料(2人分)
- まいたけ:1パック(約100g)
- ポン酢:大さじ2
- かつお節:適量
- お好みで刻みネギやごま
作り方
- まいたけは手で食べやすい大きさにほぐします。
- 沸騰したお湯でまいたけを1分茹で、ザルにあげて水気を切ります。粗熱が取れたら、軽く手で絞ります。
- ボウルにまいたけ、ポン酢、かつお節を入れて和えます。
- 器に盛り付け、お好みで刻みネギやごまを散らして完成です。
ポン酢の代わりに、マヨネーズと醤油で和えたり、ごま油と塩でナムル風にしたりするのもおすすめです。
作り置きにも便利!まいたけの煮びたし
まいたけのうま味がだしに溶け込んだ、優しい味わいの常備菜です。冷蔵庫で2〜3日保存可能です。
材料(作りやすい分量)
- まいたけ:2パック(約200g)
- だし汁:200ml
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 酒:大さじ1
作り方
- まいたけは手で食べやすい大きさにほぐします。
- 鍋にだし汁、醤油、みりん、酒を入れて火にかけ、煮立ったらまいたけを加えます。
- 再び煮立ったら弱火にし、3〜4分煮ます。
- 火を止めて、そのまま冷まして味を含ませます。粗熱が取れたら保存容器に移し、冷蔵庫で冷やして完成です。
だし汁に溶け出したまいたけの栄養も余さずいただけます。温かいままでも、冷たくしてもおいしく召し上がれます。
彩りも豊か!まいたけと野菜のサラダ
茹でまいたけを加えれば、いつものサラダがぐっと風味豊かになります。えびやそら豆など、旬の食材と合わせるのもおすすめです。
材料(2人分)
- まいたけ:1/2パック(約50g)
- お好みの葉物野菜(レタス、ベビーリーフなど):適量
- ミニトマト:4〜5個
- お好みのドレッシング(和風、イタリアンなど):適量
作り方
- まいたけは手でほぐし、沸騰したお湯で1分茹でてザルにあげ、冷ましておきます。
- 葉物野菜は洗って水気を切り、食べやすい大きさにちぎります。ミニトマトは半分に切ります。
- 器に葉物野菜、ミニトマト、まいたけを彩りよく盛り付けます。
- 食べる直前にお好みのドレッシングをかけて完成です。
オリーブオイルでカリカリに炒めたベーコンや、クルトン、ナッツなどを加えると、食感と風味のアクセントになります。
まとめ:まいたけの茹で時間をマスターして美味しく食べよう

今回は、まいたけの茹で時間について、基本的なポイントから目的別のコツ、栄養を逃さない方法まで詳しくご紹介しました。
- 基本的な茹で時間は沸騰したお湯で1〜2分
- 下茹ではお湯から、汁物は水からが基本
- 調理前は洗わずに手でほぐすことで風味と栄養をキープ
- 茹で汁が黒くなるのはポリフェノールで、うま味と栄養の証
- 栄養を丸ごと摂るならスープや煮物が最適
まいたけは、正しい茹で時間を知るだけで、その食感と風味を最大限に活かすことができる食材です。シャキシャキの食感を楽しみたい和え物から、うま味をじっくり引き出したいスープまで、料理に合わせて茹で方を変えてみてください。この記事を参考に、ぜひ日々の食卓に美味しいまいたけ料理を取り入れてみてはいかがでしょうか。



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