宝石のように鮮やかな赤色が美しいぶどう、「クイーンニーナ」。一粒食べれば、その強い甘みと豊かな果汁に誰もが虜になってしまう、今大注目の品種です。大粒で種がないため食べやすく、贈答用としても人気が高まっています。そんなクイーンニーナですが、「この立派な皮は食べられるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。シャインマスカットのように皮ごと食べられるぶどうが増えている中で、クイーンニーナはどうなのか気になりますよね。
この記事では、クイーンニーナを皮ごと食べられるのかという疑問にお答えするとともに、その食感や味、栄養、そして最も美味しく味わうための方法まで、詳しくご紹介します。クイーンニーナの魅力を余すところなく知って、旬の時期に最高の美味しさを楽しんでください。
クイーンニーナは皮ごと食べられる?気になる食感や味を解説

クイーンニーナの最大の特徴の一つは、その食べやすさです。ここでは、多くの人が気になる「皮ごと食べられるのか?」という疑問に焦点を当て、その食感や味わい、皮に含まれる栄養について詳しく見ていきましょう。
結論:クイーンニーナは皮ごと食べられる!
赤ぶどうの中では皮が薄く、渋みも少ないため、皮ごと食べても美味しくいただけます。実際に食べた人からは、「皮もパリッとしていて、実もプリッとした食感」で食べ応えがあるという声も聞かれます。
ただし、好みは分かれるようです。栽培年や環境によっては、皮にわずかな渋みやえぐみを感じる場合があるため、より甘さをしっかりと感じたい方は、皮をむいて食べることをおすすめします。皮をむいて食べる場合は、冷凍すると皮がむけやすくなるという方法もあります。
どちらの食べ方が正解というわけではないので、まずは一度皮ごと試してみて、ご自身の好みに合わせて楽しむのが良いでしょう。
皮の食感は?渋みやえぐみはほとんどない?
クイーンニーナの皮は、比較的薄く歯切れが良いのが特徴です。パリッとした食感が心地よく、しっかりとした果肉とのコントラストが楽しめます。
多くの場合、渋みやえぐみはほとんど感じられず、果肉と一緒に美味しく食べることができます。しかし、前述の通り、栽培条件などによってはわずかな渋みを感じることもあります。もし渋みが気になる場合は、皮をむくことで、クイーンニーナ本来の濃厚な甘みをより一層楽しむことができるでしょう。
皮ごと食べるか、むいて食べるかは個人の好み次第と言えます。両方を試してみて、自分にとって一番美味しいと感じる食べ方を見つけるのも、クイーンニーナの楽しみ方の一つです。
皮と一緒に食べることで得られる栄養素
ぶどうの皮には、実に多くの栄養素が含まれています。特に注目したいのが、ポリフェノールの一種であるアントシアニンとレスベラトロールです。
- アントシアニン: 鮮やかな赤色の元となる色素成分で、強い抗酸化作用を持つことで知られています。目の健康維持や老化防止に効果が期待されています。
- レスベラトロール: こちらも強力な抗酸化物質で、健康維持や美容に関心が高い方々から注目を集めています。
その他にも、食物繊維やビタミン、ミネラルなどが含まれており、皮ごと食べることでこれらの栄養素を効率よく摂取することができます。もちろん、果肉にも疲労回復効果のあるブドウ糖やビタミン、カリウムなどが豊富に含まれているため、クイーンニーナは美味しくて栄養価の高い果物と言えるでしょう。
そもそもクイーンニーナってどんなぶどう?

「クイーンニーナ」という名前は聞いたことがあっても、具体的にどのようなぶどうなのか知らない方も多いかもしれません。ここでは、クイーンニーナの誕生の背景や味、旬の時期など、基本的な特徴をご紹介します。
シャインマスカットに次ぐ期待の新品種
クイーンニーナは、日本の農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所で開発され、2011年に品種登録された、比較的新しい赤ぶどうです。「安芸津20号(あきつ20ごう)」という品種と、食味の良さで定評のある「安芸クイーン」を交配して誕生しました。
その名前は、旧系統名である「安芸津27号」の「27」と、スペイン語で女の子を意味する「NINA(ニーニャ)」、そして親である「安芸クイーン」にちなんで名付けられたと言われています。
大粒で種がなく、非常に甘いことから、「シャインマスカットの次に来るぶどう」として大きな注目を集めており、近年栽培面積が急速に増加しています。
糖度が高く、酸味とのバランスが絶妙な味わい
クイーンニーナの最大の魅力は、その圧倒的な甘さです。平均糖度は21度にも達し、人気のシャインマスカット(16〜20度)や巨峰(18〜20度)を上回るほどです。
口に入れると、まずパリッとした皮がはじけ、続いてジューシーで濃厚な甘みが口いっぱいに広がります。果肉はしっかりとしていて歯切れが良く、サクサクとした心地よい食感も楽しめます。
ただ甘いだけでなく、ほんのりとした酸味があるため、後味はすっきりとしています。この甘みと酸味の絶妙なバランスが、多くの人々を魅了する理由の一つです。巨峰やピオーネのような香りも持ち合わせており、食味は極めて優れていると評価されています。
旬の時期と主な産地
クイーンニーナの旬は、8月下旬から9月上旬頃です。収穫時期が比較的短いため、この美味しさを味わえるのは限られた期間だけです。店頭では、早いところでは9月上旬から並び始め、冷蔵されたものを含めると10月中旬頃まで見かけることがあります。
主な産地は長野県で、全国の栽培面積の半分以上を占めています。次いで山梨県、愛知県、山形県などでも栽培されています。まだ生産量が少なく希少な品種のため、「幻のぶどう」として扱われることもあります。
見た目の特徴と選び方のポイント
美味しいクイーンニーナを選ぶには、いくつかのポイントがあります。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 色 | 全体が均一に、鮮やかで濃い赤色に色づいているものを選びましょう。色が濃いほど甘みが強い傾向にあります。 |
| 粒の張り | 粒が大きく、皮にシワがなくパンと張っているものが新鮮で美味しい証拠です。 |
| 軸の色 | 軸が茶色く枯れているものは収穫から時間が経っています。なるべく緑色でしっかりしているものを選びましょう。 |
| ブルームの有無 | 粒の表面についている白い粉は「ブルーム」と呼ばれ、果実が自身を守るために出す天然成分です。ブルームが均一についているものは鮮度が良い証拠です。 |
これらのポイントを参考に、最も美味しい状態のクイーンニーナを選んでみてください。
クイーンニーナを皮ごと美味しく食べるための下準備

クイーンニーナの美味しさを最大限に引き出すためには、食べる前のちょっとした下準備が大切です。ここでは、皮ごと食べることを前提とした正しい洗い方や、甘さを引き立てる冷やし方のコツをご紹介します。
美味しさを損なわない正しい洗い方
ぶどうはとてもデリケートな果物です。ゴシゴシと強く洗うと、表面のブルームが落ちてしまったり、実が傷ついたりしてしまいます。
房ごと水につけて軽く振り洗いをするか、ボウルに水を張ってその中でやさしく揺するように洗いましょう。特に皮ごと食べる場合は、粒と粒の間も丁寧に洗い流すことを意識してください。洗い終わったら、キッチンペーパーなどでそっと水気を拭き取ります。
長時間水につけておくと、水っぽくなって甘みが薄れてしまうことがあるので注意が必要です。
軸から外す際の注意点
房から粒を外すとき、手でちぎり取っていませんか?実は、この方法だと粒に穴が開いてしまい、そこから果汁が漏れて傷みやすくなってしまいます。
長持ちさせるコツは、キッチンバサミを使って、軸を少し残した状態で一粒ずつ切り離すことです。こうすることで、果実に傷がつくのを防ぎ、鮮度を保ちやすくなります。少し手間はかかりますが、このひと手間で美味しさが長持ちします。
保存する場合も、この方法で切り離してからポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存すると良いでしょう。
冷やし方のコツで甘さが引き立つ
クイーンニーナは、常温でも十分に美味しいですが、食べる2〜3時間前に冷蔵庫で冷やすと、甘さがより一層引き締まり、果肉のパリッとした食感も際立ちます。
ただし、冷やしすぎには注意が必要です。長時間冷蔵庫に入れておくと、甘みを感じにくくなってしまうことがあります。また、乾燥を防ぐために、ポリ袋に入れたり、ラップをかけたりしてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。
ひんやりと冷えたクイーンニーナは、暑い日のデザートにもぴったりです。最高の状態で味わうために、ぜひこの「食べる直前に冷やす」という一手間を試してみてください。
皮ごと食べる際の注意点とQ&A

クイーンニーナを皮ごと食べる際に、気になるのが残留農薬や安全性についてです。ここでは、子どもや妊婦さんが食べる場合の注意点も含め、よくある質問にQ&A形式でお答えします。
残留農薬は大丈夫?
日本国内で生産・販売されている農産物は、食品衛生法に基づき農薬の使用基準が厳しく定められています。そのため、市場に流通しているクイーンニーナは、基準値を超える農薬が残留している心配はほとんどなく、安全に食べることができます。
日本の検査体制はさらに厳格であるため、国産のクイーンニーナはより安心して食べられると言えるでしょう。どうしても気になるという方は、先ほどご紹介した方法で食べる直前によく洗うことを心がけてください。重曹を溶かした水で洗うと、よりきれいに洗浄できるという方法もありますが、栄養素が溶け出す可能性もあるため、30秒以内にとどめましょう。
子どもや妊婦さんが食べても安全?
前述の通り、クイーンニーナは安全性が確保されているため、子どもや妊婦さんが食べても問題ありません。むしろ、ビタミンやミネラル、食物繊維など、体に必要な栄養素が豊富に含まれているため、おすすめの果物です。
ただし、子ども、特に小さなお子さんに与える際には注意が必要です。クイーンニーナは粒が非常に大きいため、喉に詰まらせてしまう危険性があります。
小さなお子さんに与える場合は、必ず半分や4分の1にカットしてから食べさせてあげるようにしてください。種なしぶどうですが、天候などの影響でまれに種が入っていることもあるため、念のため確認してあげるとより安心です。
皮をむいて食べるのはどんな時?
基本的には皮ごと食べられるクイーンニーナですが、以下のような場合には皮をむいて食べるのがおすすめです。
- 皮の食感や渋みが苦手な場合: 人によっては皮の食感が気になったり、わずかな渋みを感じたりすることがあります。その場合は無理せず皮をむいて、果肉のなめらかな食感と濃厚な甘さを楽しみましょう。
- より強い甘さを感じたい時: 皮をむくことで、雑味がなくなり、果肉本来の甘さをダイレクトに感じることができます。
- 小さな子どもや高齢の方に: 皮が噛み切りにくい場合があるため、消化のしやすさを考えて皮をむいてあげると親切です。
- 加工して使う時: ジャムやコンポート、ジュースなど、加熱調理や加工をする場合は、皮をむいた方が口当たりが良くなり、見た目もきれいに仕上がります。
クイーンニーナの魅力を引き出す!おすすめの食べ方アレンジ

そのままでも絶品のクイーンニーナですが、少しアレンジを加えることで、また違った魅力を発見できます。ここでは、シンプルに味わう方法から、デザートや軽食に活用するアイデアまで、おすすめの食べ方をご紹介します。
そのままが一番!まずはシンプルに味わう
何と言っても、クイーンニーナの魅力を最もダイレクトに感じられるのは、採れたてのものをそのまま味わうことです。冷水でさっと洗い、少し冷やして食べるだけで、パリッとした皮の食感、あふれ出すジューシーな果汁、そして口いっぱいに広がる濃厚な甘みを存分に堪能できます。
まずはこのシンプルな食べ方で、クイーンニーナ本来の美味しさをじっくりと味わってみてください。そのあまりの美味しさに、一粒、また一粒と手が止まらなくなるはずです。
ケーキやタルトのトッピングで華やかに
クイーンニーナの鮮やかな赤色と大粒のフォルムは、スイーツのデコレーションに最適です。
半分にカットしてショートケーキやフルーツタルトの上に飾るだけで、まるでお店のスイーツのような華やかな見た目に仕上がります。カスタードクリームや生クリームとの相性も抜群で、クイーンニーナの甘酸っぱさが、クリームのコクを一層引き立ててくれます。
チーズケーキの上に並べたり、パウンドケーキの生地に混ぜ込んで焼いたりするのもおすすめです。特別な日のお祝いスイーツに、ぜひクイーンニーナを添えてみてください。
パフェやフルーツサンドで贅沢に
おうちカフェのメニューとして、クイーンニーナを使ったパフェやフルーツサンドはいかがでしょうか。
パフェにするなら、グラスの底にコーンフレークやグラノーラを敷き、ヨーグルト、アイスクリーム、そして主役のクイーンニーナをたっぷりと重ねていきます。他のベリー系のフルーツやミントを飾れば、見た目も美しい贅沢なデザートの完成です。
フルーツサンドにする場合は、生クリームと一緒にパンで挟むだけ。大粒のクイーンニーナは断面も美しく、萌え断サンドイッチが簡単に作れます。クリームチーズを少し加えると、甘さの中にさっぱりとした酸味が加わり、大人向けの味わいになります。
冷凍してシャーベット感覚で楽しむ
食べきれなかったクイーンニーナは、冷凍保存するのも一つの手です。
房から一粒ずつ切り離し、軽く洗って水気をよく拭き取ってから、保存袋に入れて冷凍庫へ。完全に凍ったクイーンニーナは、天然のシャーベットのように楽しむことができます。半解凍の状態で食べると、シャリっとした食感の中から濃厚な甘みがとろけ出し、生で食べるのとはまた違った美味しさが味わえます。
暑い夏の日のひんやりスイーツとして、またお風呂上がりのデザートとしてもおすすめです。冷凍することで長期保存も可能になるので、旬の時期に多めに購入してストックしておくのも良いでしょう。
まとめ:クイーンニーナは皮ごと食べて魅力を満喫しよう

この記事では、注目の赤ぶどう「クイーンニーナ」を皮ごと食べられるのかという疑問を中心に、その魅力や美味しい食べ方について詳しく解説しました。
- クイーンニーナは皮が薄く渋みが少ないため、皮ごと美味しく食べられます。
- 皮にはポリフェノールなどの栄養が豊富に含まれており、健康や美容にも嬉しい効果が期待できます。
- 糖度が非常に高く、酸味とのバランスが良い濃厚な味わいが特徴で、旬は8月下旬から9月上旬です。
- 食べる直前にやさしく洗い、少し冷やすことで、より一層美味しさが引き立ちます。
- 安全性は確保されていますが、小さなお子さんに与える際は喉に詰まらせないようカットするなどの配慮が必要です。
皮ごと食べることで、パリッとした食感と果肉のジューシーさ、そして皮の周りの栄養まで丸ごと楽しむことができます。もちろん、皮をむいて果肉だけの濃厚な甘さを堪能するのもおすすめです。ぜひ、ご自身の好みに合った食べ方で、女王の名にふさわしいクイーンニーナの豊かな味わいを満喫してください。



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